長野県の駅伝の強さは?

 21日の第29回都道府県対抗男子駅伝で、長野県チームが2度目の3連覇、通算10度目の優勝をしたことについて「私立佐久長聖高校があるから」という見方が、県外の人から出ている。7区間のうち高校生3区間はいずれも佐久長聖、大学・社会人区間の2区間は、早大、駒沢大の各佐久長聖OBという結果を見れば、そう見えるだろう。
 これは木を見て森を見ない、皮相的な見方。陸上選手を育ててきた地域の指導者の努力を考えると、悲しくなる。県立なので県内選手しかいない長野東高校が、全国高校駅伝女子で一昨年は優勝、昨年は5位入賞したのをどう説明するのだろう。
 長野県の各地域に優れた陸上の指導者がいて、小中学校の若い頃から選手を見いだし、育てているからだ。今回の佐久長聖の1人は長野市の川中島中学だし、大学生の1人は駒ヶ根市の赤穂中学出身だ。そもそも、佐久長聖校駅伝部の高見沢勝監督は木曽大桑村、前任の両角速監督は茅野市、いずれも県出身だ。
 なぜ、陸上の指導者が長野県の各地域に育ったか。昭和27年に始まり、昨年で72回となる長野県縦断駅伝を抜きに語れない。「青少年に夢と希望を」と郡市対抗で始まり、幾多の名選手とともに指導者も育ててきた。
 長野県の好成績を見て、全国から陸上を目指す中学生が佐久長聖に入るようになった。だからといって、佐久長聖に頼るだけなら、実業団に頼るのと同様、長野県の陸上をやがて衰退させよう。長野の駅伝ファンとして、地域の陸上指導者の皆さん、よろしくお願い致します。

長野県の駅伝の強さは?

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