ボタンのいとう
2020/12/16
コロナ禍で外出が減り衣服業界にも影響と聞いていたが、身近でも。ボタン付けやジッパーの修繕などで年に3,4回お世話になった洋服直しが閉店してしまった。クリーニングで割れたオープンシャツのボタンを自分で付け替えようと決意。ボタン探しに、百貨店の手芸用品店にいったら、これも消滅。知人から「ボタンのいとう」という昔の繁華街にある店を教わり、平日10時から14時営業の店を訪ねたら、小さな店に1200種類というボタンやジッパーの棚が並び、感動しました。昭和42年創業、88歳になる伊藤武さんは「良かったのは昭和まで。平成になり、自分で服を作る人が居なくなって、さっぱり。閉店しようか考えている」とのこと。以前は近くに洋裁学校もあった。今は、安い衣料品の店がはやり、修繕せず買い換える傾向もあるのでしょう。戦後、男女平等の理想が風化していない頃の教育を受けた人間は、家庭科で糸の玉結びや玉留めの方法を教わり、その気になればボタン付け出来ます。閉店しないでください、とお願いしております。
この記事へのコメント
わたしも必要に応じてボタン付けは自分でやります。
「家庭科」は裁縫や料理のお勉強ではなく、自分が自分であることの勉強だったのですね。
気が付くのが遅すぎたかもしれないけど。
Posted by とらちゃん at 2020年12月17日 17:22