映画「新聞記者」

 6月28日公開の映画「新聞記者」を長野相生座が8月3日から上映始めた。「リクエスト殺到」にこたえたと1日4回上映。映画は、東京新聞・望月衣朔子記者の角川新書「新聞記者」が原案といい、同書に触発されたオリジナル作品だ。想像力を働かせば、前書は十分に怖い。その怖さをわかりやすく見せるため、映画はいくつものフィクションを用意している。フィクションと言っても、読売新聞が政府に加担する形で前川喜平前文科省次官の出会い系バー通いを全国一斉に報じた話や、森友・加計学園問題、財務省の文書改ざんと担当者の自殺など、実話を思い出させるフィクションだ。映画を見た者は、責任をとって辞めなければならない麻生さんがまだ副総理をやっていること等を想起する。フィクションで一番怖いのは、内閣情報調査室が参事官の指示で、ネット上で様々な(多分、フェイクの)個人情報を流して、民間人でも追い詰めるというくだりだ。
 望月記者の同書を読み始めた当初、無駄な読書を始めてしまった、との思いにかられた。生い立ちなど私的な記述が多く読売新聞に誘われた話まで暴露し、記者は自らを余り語るべきでない、という私の記者観にしっくりこなかったからだ。しかし、読み進むにつれ、なぜ、個人情報を積極的に書いているかが分かってくる。菅内閣官房長官の定例会見で、疑問があればとことん聞く、本来の記者らしく質問したのが目立つようになってから、内閣情報調査室や公安警察が、周辺に望月記者のことを聞くなど、「監視しているぞ」とのメッセージを送ってきていると感じたという。彼らに個人情報をほじくられ、ねつ造されるくらいなら、積極的に自分の情報を管理し表に出そうとしたのだろう。
 携帯料金の引き下げやアプリなどで政府がネット社会を進めようとしているのは、国民を抑えるのに都合が良いからではないか、との疑いを強めて映画を見終えた。 映画「新聞記者」

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