映画「新聞記者」
2019/08/12
6月28日公開の映画「新聞記者」を長野相生座が8月3日から上映始めた。「リクエスト殺到」にこたえたと1日4回上映。映画は、東京新聞・望月衣朔子記者の角川新書「新聞記者」が原案といい、同書に触発されたオリジナル作品だ。想像力を働かせば、前書は十分に怖い。その怖さをわかりやすく見せるため、映画はいくつものフィクションを用意している。フィクションと言っても、読売新聞が政府に加担する形で前川喜平前文科省次官の出会い系バー通いを全国一斉に報じた話や、森友・加計学園問題、財務省の文書改ざんと担当者の自殺など、実話を思い出させるフィクションだ。映画を見た者は、責任をとって辞めなければならない麻生さんがまだ副総理をやっていること等を想起する。フィクションで一番怖いのは、内閣情報調査室が参事官の指示で、ネット上で様々な(多分、フェイクの)個人情報を流して、民間人でも追い詰めるというくだりだ。
望月記者の同書を読み始めた当初、無駄な読書を始めてしまった、との思いにかられた。生い立ちなど私的な記述が多く読売新聞に誘われた話まで暴露し、記者は自らを余り語るべきでない、という私の記者観にしっくりこなかったからだ。しかし、読み進むにつれ、なぜ、個人情報を積極的に書いているかが分かってくる。菅内閣官房長官の定例会見で、疑問があればとことん聞く、本来の記者らしく質問したのが目立つようになってから、内閣情報調査室や公安警察が、周辺に望月記者のことを聞くなど、「監視しているぞ」とのメッセージを送ってきていると感じたという。彼らに個人情報をほじくられ、ねつ造されるくらいなら、積極的に自分の情報を管理し表に出そうとしたのだろう。
携帯料金の引き下げやアプリなどで政府がネット社会を進めようとしているのは、国民を抑えるのに都合が良いからではないか、との疑いを強めて映画を見終えた。
望月記者の同書を読み始めた当初、無駄な読書を始めてしまった、との思いにかられた。生い立ちなど私的な記述が多く読売新聞に誘われた話まで暴露し、記者は自らを余り語るべきでない、という私の記者観にしっくりこなかったからだ。しかし、読み進むにつれ、なぜ、個人情報を積極的に書いているかが分かってくる。菅内閣官房長官の定例会見で、疑問があればとことん聞く、本来の記者らしく質問したのが目立つようになってから、内閣情報調査室や公安警察が、周辺に望月記者のことを聞くなど、「監視しているぞ」とのメッセージを送ってきていると感じたという。彼らに個人情報をほじくられ、ねつ造されるくらいなら、積極的に自分の情報を管理し表に出そうとしたのだろう。
携帯料金の引き下げやアプリなどで政府がネット社会を進めようとしているのは、国民を抑えるのに都合が良いからではないか、との疑いを強めて映画を見終えた。

この記事へのコメント
お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
Posted by omachi at 2019年08月12日 20:35
小生も、先日相生座にて見てきました。
“フィクション”の「ことわり」を強調しつつも、(リクエストに応じるかたちで)この映画の上映が可能な今の状況をどうとらえたらいいのか。映画の内容以上に、強権の露骨さを増す今の政治と忙しない世情の乖離を考えさせられました。
昨夜のNスペ『全貌 二・二六事件』、見応えがありました。公的記録を意図的に軽んじ、後世の歴史的検証を忌避する今の政権の危うさを、あらためて思いました。
Posted by とらちゃん at 2019年08月16日 09:53