恩田陸著「spring(スプリング)」

 新年の準備が済むと一年を振り返ります。読んだ本のことも。恩田陸さんの「spring(スプリング)」は、前作の「蜜蜂と遠雷」ほどベストセラーにもならず映画にもならないだろうけれど、バレーは女性が楽しむものとの私の偏見を正しました。9年前、長野市のホクト文化ホールで、市内の白鳥バレエ学園出身の二山治雄君(ローザンヌ国際バレーコンクール優勝)とロシアバレエとの共演を見た際、観客は大半女性だったことで、偏見は出来ました。
 デビュー作「六番目の小夜子」をNHKEテレが少年少女向きの「愛の詩」シリーズで連続ドラマにしたのを見て彼女を知りました。原作は舞台が高校なのを中学にして、当時の名子役、鈴木杏や山田孝之、栗山千明によるミステリードラマとなり面白かった。「夜のピクニック」も「球形の季節」も高校が舞台。「蜜蜂と遠雷」や「灰の劇場」も含めて、私が恩田さんの作品で読んでなかった、男女、同性の性愛を描いているのもこの小説の特徴です。
 450㌻近くあり旅先に持ち歩くには重い本でしたが、ページは右側にしかふってなく、左側は、写真のようにバレーの人物の影で、ダンサーが動き出すパラパラ漫画になるのも、Webでは味わえない、書籍ならではの面白さです。パラパラしたい方、お貸しします。

恩田陸著「spring(スプリング)」

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