「結婚して今は家にいなくても、遠くの娘の健康を祈って飾っています」。沖縄の友人が手作りのおひな様の写真を送ってきて、「あなたも娘や孫娘の健康を祈ったら？」というので、何年ぶりか、お雛様を出した。昨秋のベトナム旅行で知り合った女性が高校、大学で一緒だった同年齢の二人と、ちょうど、京都、金沢、白川郷を回って長野市に来たので、わが家のお雛様を見て頂くと共に、善光寺、北斎館のあと、須坂市の世界民俗人形博物館で千体というお雛様も見て貰った。
　東京紙の記者の女性が先にいて、観客を待っていたらしく、「新聞に載せるので写真と取材よろしいですか？」。「私はあなたのライバル社のＯＢだからダメだけど、彼女らの１人は日本語も話すので、交渉してみて」。名刺交換して、びっくり。下の名前は、「ひなた」さん。千体のひな人形の前でひなさんにお会いするとは！　
　 わが家のお雛様が、久しぶりに飾って貰った嬉しさで、こんな偶然をくれたのかも知れない。