マラソンランナーSさんの結婚披露宴で、祝辞を述べる機会に恵まれました。ギリシャ陸連との提携で、長野マラソン実行委が派遣したアテネ・クラッシックマラソンに同行して以来のお付き合い。新郎も含め、大宮市の会場は大半が全国から集まった陸上関係者なのに、陸上と関係ない、葛飾北斎の話をしました。
 ジャポニズムのブームを欧州で引き起こしゴッホやマネ、ルノアールなどに影響を与え、1998年米国の雑誌ライフが「この千年で偉大な業績を上げた百人」に日本人で唯一選ばれた。「富嶽三十六景」で名声を七十歳代で確立したのに、「これまでのことは取るに足らない」と浮世絵の版画を捨て、筆で森羅万象を描き尽くそうとし「あと5年生きられれば本当の画工になれたのに」と九十歳で亡くなる、すごい人生。
 再来年で開館50年になる小布施の北斎館にご案内して以来、新婦は7年前に東京に出来たすみだ北斎美術館にも出向き、昨年の長野県立美術館の北斎展にも見えた。人生の目標にひたむきに生きた北斎に惹かれるのでしょう。雨でも毎日、平均17キロ走っている彼女のマラソン人生にも通じるのでしょう。
 北斎が「画狂老人卍」と号した年齢になりました。私の場合「X狂老人卍」と名乗るとしたらXとは何か、Xはあるのか、披露宴の帰りに考えました。




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