スウェーデンの精神科医の本。読み返す都度、うなずく発見がある。人類誕生以来、脳みそは、働きがほとんど変わっていないため、スマホやパソコンに、いかに振り回されているか。
 最近の記者会見で鋭い質問が出ないのも納得できた。パソコンを広げて会見を記録しているが、脳みそはマルチに集中できない。キーを打ち込むことに集中し、思考が働かない。手書きだと、メモする優先順位をつけないと追いつかないので、その段階で思考が働き、何を質問すべきか脳が働く。
 スマホを放せなくなるのは、「もしかしたら」情報が入るのではないか、という「不確かな可能性」を脳は好きで、ドーパミンが出るから。これはギャンブル依存症の要因と同じだという。
 フェイスブックなどSNSを、手段でなく、社交の代わりに使うと、孤独感を増す。人類にとって聴衆は長いこと数人から十数人だったのが、数百~数千人となり夢中になる。しかし、大勢と自分を比べて人生の満足度を下げ、「いいね」の数などで、心の平安や均衡に関わる脳の伝達物質セロトニンを減少させる。スウェーデンではスマホにより鬱病になる若者が増えている。
 5千人以上を対象にした実験では「現実に」人と会う人ほど幸福感が増していた。健全な脳のために大切なのは、睡眠と適度な運動と、リアルな人間関係に時間を使うこと。コロナ禍前年に書かれたこの本は、直接会うことが少なくなった今だけに、胸に落ちるがせつない。



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