北京訪問

10月11日から15日まで、北京を訪ねた。1999年の建国50周年式典に訪ねて以来17年ぶり。2年前に拙著を中国語で出版した際、翻訳してくれたフェイさんに空港での出迎えから最後までお世話になった。
 出版社を訪ね、張社長に面会。記者出身の40代。「理念は異なるが、ジャーナリズムの技術について、とてもわかり易い」と話してくれた。国営の中国国際放送局傘下の出版社長としては「理念は異なるが」は必須の言葉だろう。拙著「実践的 新聞ジャーナリズム入門」は「権力との距離」をジャーナリズムの理念としているのだから。中国語版は3000部出版し、この日までに1390部売れた、とのこと。2年でまずますの売れ行きでご迷惑をかけていないと安心。
 中国国際放送局は、15階建てビルに3000人が働き、100人が外国人の大企業。2階の歴史コーナーを見て、戦中の1941年12月に中国在住の原清志という日本女性が日本向け放送を始めたのがこの会社の始まりと知った。編集局で会った国際政治担当、パキスタンでもタリバンの取材にあたった40代の何さんが、私の本を3日で読み終え、「壁にぶつかったときに役に立つ」と話してくれた。お世辞でもうれしい。
 北京は五輪で大きく変わっていた。空港は、17年前より何倍も大きくなり、道路も広く町並みも綺麗に。市内や観光地の公衆トイレが、手洗い後のドライヤーや手拭きの紙が備わり日本並みになっていたのも印象的。だが、大気汚染は、国慶節で企業が休んでいたせいか、着いた時は気にならなかったのが、3日目は、青空は郊外でないと見られず、500メートル先のビルも霞んで見える。暖房をたく季節になるとさらに深刻になる。住民が気の毒になった。


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