生まれて初めて、森の中でのキノコ採りを体験しました。松本のAさん夫妻が朝8時に私を迎えに来て、車で2時間余かけて長野県北端のAさんの故郷、小谷村へ。幼なじみのHさんも合流。小谷温泉からさらに北上した道路から、背の高い笹が茂るのを掻き分けて下りる。渓流を長靴で渡り、今度は、ブナ林の笹やぶを掻き分けて登る。最初に出会ったのが毒のツキヨタケで倒木にびっしり。さらに進んで別の倒木に立派なマイタケ。道なき道を登ったり下ったり。ナメコやヒラタケ、ムキタケの群生も見つけナイフで丁寧に収穫しました。机上の勉強で高血圧にも糖尿病にも効くと知ったブナハリタケにも初対面。60歳になったばかりの元気な二人の男性にキノコの名前を教えて貰い、手を引いて貰い、後ろを支えて貰い、足腰も疲れ、やっとの思いで道路に戻りました。
 5時過ぎにわが家へ。Aさんが丁寧に洗って煮るのを夫人が味付けし、私は脇役で大根をおろしたり、皿を並べたり。ナメコのお浸し、舞茸とバターのアルミホイル蒸し、ブナハリタケの酢の物(めちゃ美味しい!)、ネギとキノコ類のみそ汁、私が朝、炊飯器に乾燥キノコを入れて仕込んだキノコご飯。食事しながらの話も面白い。感動したのは、ツキヨタケの話。暗いところでひだが発光するのでこの名前です。毒だけど、これが出た後には、他の食べられるキノコが出やすく、胞子をつきやすくしているのではないかとのAさんの推測。浜田廣介の児童文学「泣いた赤鬼」の青鬼を思い出しました。

 
ツキヨタケ                           マイタケ


ナメコ                               ブナハリタケ


 20日、第2回佐久平ハーフマラソンの5キロ競技に出場しました。長野発の新幹線なのに2駅目の佐久平駅でレース姿が大勢下りてびっくり。駅前の市民交流広場も人々であふれ、4千人エントリーの人気を感じました。参加者の4割が県外、ハーフに限れば48%が県外。発着が新幹線駅前で関東圏から日帰り参加できることが人気の一因でしょう。
 寒いくらいでしたが走るには絶好の気温。9時にハーフ、9時10分に1マイル、9時20分に5キロ(669人)の順でスタート。先頭集団に着いていくよう頑張ったのですが、500メートルくらいまで。あとは家の周辺6キロのいつものジョッギングのペースで走りました。初参加で、折り返し地点が遠く感じました。それでも青空の下、佐久平ならではの田園風景、からっとした陽気、浅間山などを楽しんで走れました。37分21秒でゴール。コロナ禍で中止になる前の20年、佐久鯉マラソンとして駒場公園一帯で走った時より3分オーバー。70歳以上男子30人の20位でした。
 この4日前、広島、京都の強行日程の旅行などで疲労困ぱいし、45分の制限時間内に完走できるか不安な状態でしたので、ゴールでき満足です。孫娘二人が通う小学校の黒沢校長も5キロに出場してらして、孫と一緒に記念写真です。 



 長野市在住の鳥類学者、山岸哲さんが第15回「KYOTO地球環境の殿堂」に選ばれ、表彰式は14日、京都市左京区の国立京都国際会館で行われた。
 京都府や京都市、環境省など運営協議会が、地球環境問題の解決機運を高める目的で毎年表彰しており今年で15回目。式には一緒に表彰された地球温暖化対策の研究機関顧問の甲斐沼美紀子さんや、その関係者、西脇知事、松井市長、京都府議会議員、気候変動を学んでいる高校生ら約100人が参加。京都フィルハーモニー室内合奏団の演奏の後、表彰式が行われた。
 記念講演で山岸さんは、マダガスカル島の鳥類生態調査で、色や形の異なる16種類の鳥がオオハシモズ科であること実証した経過を説明、マダガスカルの多様性が鳥類の分野でも守られるべきと、マダガスカル語を併記した図鑑「鳥類フィールドガイド」を子どもたちが読めるように寄付したことを話した。
 京都府内の高校生の7組が気候変動対策でそれぞれプランを発表したコメントでは、高校生の時、自分は生物班だったけど今は受験勉強で手薄になっているのを残念がるとともに、「藻を増やして海のCo2を減らそう」と提案した高校生チームには「藻にもいろいろな藻があるので、藻にも優しく取り組んで」と助言していた。
 冒頭の受賞者挨拶では「研究は人々を幸せにするためだけど、私は自分を幸せにするためやってきたようです。地球環境についても他人事になりがちで、俺はこの世にいないと安易な気持ちだったかしれない。これからは高校生の皆さんに恥ずかしくないよう余生を、地球環境を自分のものとして考えていきたい」と、ユーモア交えて話した。












 長野県で最後となる、日本画県展が5日、長野市のホクト文化ホールで12日まで7日間(休館7日)の日程で始まった。41点を展示。春と秋の2回開いていたが、春は他の美術展に統合、秋もこの52回目で終わる。ひと頃200人いた長野県日本画会の会員が4分の1に減少、財政的に開けなくなった。
 会員減少の一番の理由は、絵の具をチューブから出せばすぐ描ける洋画と異なり、日本画は和紙を木枠に貼りドーサ液を刷毛で塗って乾かし、膠で溶いた胡粉を下塗りし、岩絵の具を溶いて描く、など、手間がかかることがある。学校教育になじまず、後継者が育ちにくい。
 さらに最近の他の文化芸術活動同様、日本経済の悪化で趣味をする余裕のある人々が減ったことも響いている。長野市城山公民館にも日本画教室があったが、今は西洋画と一緒の教室に変わった。
 日本画は、名前の通り、日本だけの文化だ。私が好きな葛飾北斎も浮世絵版画で名声を博した後、晩年は肉筆画という日本画だ。NHKが朝井まかての小説をドラマ化した「眩(くらら)~北斎の娘」でも、お栄役の宮崎あおいが、北斎のため和紙にドーサ液を塗る場面が出てくる。県立美術館に併設している東山魁偉館の多くの作品も日本画だし、飯田市出身の菱田春草も日本画だ。
 日本画の後継者が美術学校だけでしか育たないのは寂しい。そのうち、日本画は歴史になってしまう。行政は日本文化の視点で方策を持っているのだろうか。






すっかり秋の飯綱山麓、長野市に隣接する飯綱町の人工池、霊仙寺湖の周辺で29日、ノルディックウオーキング長野大会が開かれました。21キロ、13キロ、8キロ、5,5キロの4部門で、県内外から150人余が参加。飯綱町の美味しいリンゴが皮を剥かれてコースの給水所にあり食べられます。私は8キロに参加、43人で一斉にスタート。途中、何人かを抜きましたが、どうしても抜けない3人の婦人グループを追いかけていって、1時間29分25秒で、25位でゴールしました。
 開会に先立ち、全員でウォーミングアップを行ったのですが、壇上に荻原健司長野市長が出てきたので、びっくり。でも、考えれば彼はノルディックスキー複合の金メダリストであり、夏の練習用に始まったノルディックウオーキングは超ベテラン。まだ3年の市長職の姿より貫禄があり、楽しくストレッチできました。
 ノルディックウォーキングは、両手のポールで上半身も使うので全身運動になります。体幹や骨格をチェックしてくれた整体師さんによると、体のねじれが取れ、きれいになっているとのことです。





今夜、月下美人の花が開きました。昼間から蕾がぐんぐん膨らんで、8時頃から開き始めました。数えると10咲いています。8月に3輪咲きましたので今年2度目の開花です。明け方には萎むので一夜限りの開花です。1階の玄関に置いているのですが2階の寝室まで強烈な香りが届いていて、今夜はよく眠れるのかどうか。きっと南国にいる、良い夢を見るのでしょう。








 「認定証書」という布製カバーつきで、日本きのこマイスター協会(中野市)からベーシックきのこマイスター合格通知が来ました。
 教材が届いて2カ月余勉強しました。野生きのこでポピュラーなエノキダケ、キクラゲ、クリタケ、シイタケ、ナメコ、ヒラタケ、ブナシメジ、マイタケは、今は原木に菌を植え付け、瓶に菌床を埋めて人工栽培していること、長野県が群を抜いてきのこ生産量トップなこと、きのこはビタミンDやB1、B2などが豊富なほか、ハタケシメジ、ヒメマツタケ、ブナハリタケ、バイリング(アガリクス)は高血圧を抑え、血糖値を下げる、シイタケやエノキダケ、舞茸も高血圧を抑える、カワラタケから抽出されたクレスチン、シイタケのレンチナン、スエヒロタケのシゾフィランや、各種きのこのβグルカンに抗腫瘍作用がある、ヤマブシタケのヘリセノンなどが脳神経細胞を活性化させる、など。
 2020年の食品流通構造改善促進法改正で市場の禁止事項が5つも削除され合理化された、など販売や流通の問題。加工食品でアレルゲンを含み表示義務がある8品目や、トマトのリコピン、なすのアントシアンなど野菜の機能性成分など食品衛生学や栄養学も勉強しました。
 スーパーで外袋の表示を見るのも癖になり、カップ焼きそば一つで食塩相当量4.5㌘、成人1日の食塩摂取目標8㌘の半分以上になることを知って棚に戻すなど、日常生活にも役立っています。昨年の晩秋、JA直売所でムキタケを買って美味しさに驚き、食材としてきのこに、はまりました。きのこを使った手抜き料理レシピを増やしたいです。




 盆提灯を出しました。真ん中の二つは、2002年父が亡くなった新盆に、妻が用意してくれた。私は朝から午前零時の朝刊刷りだしまで殆ど家にいなかったので、代わりに、社宅がそばにあった県庁の生協で購入し、47,054円のレシートが箱の裏に貼ってあります。家紋の梅鉢も、東京の母に聴いたのでしょう。
 両側の3基は、2010年妻が亡くなった新盆に先輩たちが下さった。 
 提灯の組み立てはかなり熟練できて40分で出来ました。箱に仕舞う方がジグゾーパズルのように難しく、もう少しかかります。次男一家が佐久から来て、一緒に迎え火を炊きました。16日は私1人で送り火を炊きます。
 お盆が終わると信州は秋になります。




 初参加の方から「自己紹介を」と聞かれ「教員してました。ピアノが弾けなかったので、中学の時に習ったギターを弾いてました」。民家を改造した8畳ほどの喫茶店。観客は満席で11人。日本や海外の昭和の曲を8曲ほどギターを奏でながら歌う。聴き惚れながら、校長会や教育団体、公民館の幹部をされ方が、なぜ?といつも考えます。帰りに、この疑問を出すと「反逆しているんです」。
私流に乱暴に解釈すれば、戦争にひた走る政府や、スマホに没頭し社会を見れない若者たち、そういう今への反逆なのでしょうか。
 翌日、信濃町の黒姫童話館で「童話の森コンサート」。第1ヴァイオリンは細川奈津子さん(信濃町出身)、第2ヴァイオリンは跡部愛音さん、ヴィオラは北島綾乃さん、チェロは外山賀野さん(いずれも長野市出身)。弦楽4重奏に150人余りの観衆と感動の拍手を送りました。子供が小さい頃、家族で何度も来た童話館。新聞社で環境教育のキャンペーンでお世話になった童話作家ミヒャエル・エンデ氏が蔵書をたくさん寄贈されている童話館。ここで聴く音楽は格別でした。
 帰路、共同通信社を退職し信濃町に移住しているF夫妻、同じく、隣の飯綱町に移住しているSさんを訪ね、すがすがしい高原での一日になりました。





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 キノコとの出会いでこんなに感動するとは! 戸隠スキー場の駐車場から、林に分け入った小道のあちこちで、様々なキノコと遭遇しました。図鑑でしかお目にかかれないと思っていたサンコタケ(密教法具の三鈷杵に似ている)やイタリア料理に出るポルチーニに近いヤマドリタケモドキ、傘から乳液が出るチチタケ、冬虫夏草のように幼虫に寄生している名前不明のキノコなどなど。まもなく出発地に戻るところで、真っ赤なタマゴタケ。ざっと30種類ほどに会いました。お声をかけて下さった「ながのきのこベース」や先輩の方々がいらしてこその遭遇です。朝、車を降り戸隠連峰の美しさに見とれたとき、キノコのかたちをした雲を見たときから、感動は始まりました。
 思えば昨年11月、JA直売所で見つけたムキタケ。一晩塩水に漬けたら黒い皮がむけて「山のフカヒレ」と呼ばれるゼラチン質の美味しさに驚き、自炊始めて13年間、食材として見てこなかったキノコに目覚め、長野県ではスーパーなどでたくさんのキノコを買える幸せを知りました。そして、今回の観察会。ムキタケを直売所に出してくれた飯綱高原の農家に感謝です。


















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