沖縄に思いをはせる

 沖縄の小学校校庭に13日、米軍ヘリから7.7キロもある窓が落下したことを伝える新聞、「沖縄『平和な日常』いつ」との大見出しを見ながら、最近見た記録映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」を思い出しました。長野市の松竹相生座が先月25日から上映し続けており、初日に見ました。古い映像や生き証人の言葉で、戦後の米軍支配に抵抗した政治家、瀬長亀次郎の生涯、沖縄の戦後史を描く。「民主主義国家の米国」が、支配側に回ると民主主義を踏みにじり、琉球政府創立式典でただ一人起立しなかった立法院議員、瀬長を目の敵にする。軽微な理由で逮捕・投獄し、出所後、那覇市長に当選した瀬長を失職に追い込む。「米軍による婦女暴行が盛んに行われた。抗議すると『日本は負けたんだからしょうがないでしょ』と言われた」という証言も。現在も度々起きる暴行事件の背景を知った思いがしました。基地のため農民の許可無く農地がつぶされる。瀬長が訴えると抗議集会は10万人規模にも広がるが、米軍は耳を貸さない。瀬長は最後は、「本土の国民との連帯」に希望をつなぐ。
 復帰後の今、本土の我々はどれだけ、基地を抱えた沖縄の痛みを共有できているのでしょう。名護市辺野古への基地移設反対運動だけでなく、今回のヘリからの落下事件に心を痛めても、すぐに忘れてしまうのでは。忘れないようにしたいです。(相生座は1897年に前身の芝居小屋「千歳座」で映画を上映して以来、閉鎖することなく頑張っている)

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猪股征一