#駄言辞典

この本を作った日本経済新聞のどなたか、社会への敏感さに敬意を払います。セクハラのように明確でないけれど、古いステレオタイプで生まれ、本人は意識せず人を傷つけるのを「駄言」とし募集した言葉集です。「記者ハンドブック」(共同通信社刊)にも、「女丈夫、男勝り、職場の花、才媛など女性をことさら強調したり、男性優位社会の夫唱婦随、女の浅知恵、男性に対する女々しい」などを不快用語としてますが、価値観の多様化で、駄言が多くなっているのでしょう。選挙などで「〇〇を男にしてやってください」と言うのに違和感を感じていましたが、これも載ってます。最近、私は「ご主人」と言わず「夫の方」と言い換えていますが、「主人」「家内」も投稿されてます。本にはありませんが、私が料理しチーズケーキ作るのをご婦人から「女子力すごい」と言われ不快だったのですがこれも駄言ですね。第一部の駄言リストは大きい活字でパラパラ読めます。第2部は、なぜ駄言が生まれるかについて、6人の方にインタビューし、これも面白い。立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏が、平成30年間で日本の経済力が世界的に下落した要因として、世界経済を牽引しているサービス産業のユーザーは6,7割が女性なのに、日本は製造業中心だった30年前のまま企業幹部には男性しかいない、この需給のミスマッチを挙げてます。確かに、日本の女性の地位の低さは、世界経済フォーラムが2021年3月発表した男女平等指数で世界120位でした。駄言が生まれる背景でもあるのでしょう。新聞業界も幹部の大半は男性。新聞が衰退するとすれば、インターネットの影響以前に男性社会に要因があるのかもしれません。

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