遅い春

猪股征一

2022年04月10日 15:45

 ロシアがウクライナに侵攻した2月24日、まだ緑の蕾だったシンビジウムが満開となって、雪が多かった信州の冬も屋内では春になり、そして今、例年より遅く梅や桜が咲き始めた。
 というのに、戦争は終わらない。ウクライナで亡くなった兵士、民間人、難民となった大勢の人々を思うと、気持ちは冬のままだ。これまでに、シリアやイラク、アフガニスタン、さらにはベトナムなどで戦禍に巻き込まれた人々にも、思いを馳せる。
 非人道的でない戦争なんて、有るのだろうか。