小林一茶の古里、信濃町は、長野市の北に隣接、新潟・妙高高原との県境にあります。美しい黒姫山の麓を、車で通過するたび、田園ならではの季節の移ろいを楽しめます。感動的に甘いトウモロコシの季節もそろそろ終わりの今、水田の稲が頭を垂れ、リンゴの実が赤みを増します。先日、ソバの花の広がりに思わず車を停め、見入りました。いつもは気付かなかった、ソバの畑が多いのに驚きました。長野県は北海道に次いで２番目の産地であることを、実感しました。
　ちなみに、信濃町には、ミヒャエル・エンデが何度か訪れ彼のコーナーがある黒姫童話館があります。欧風の美しい建物の、美味しいイタリアンもあります。野菜にこだわる懐石料理の主人が黒姫山麓の野菜に惚れ込んで越してきて昨秋、古民家に看板をかけました。「これがまあつひの栖（すみか）か雪五尺」（一茶）の冬まで、あと４、５回は訪れたい信濃町です。